マウスピース矯正がうまくいかない原因
マウスピース矯正は見た目に影響を与えにくい魅力的な治療方法です。マウスピース矯正できれいな歯並びを手に入れる患者様もいらっしゃいます。
しかし、「何年もマウスピースで矯正治療をしているけどきれいにならない」「診断時に伝えられていた治療期間よりも大幅に伸びている」「噛み合わせが合わなくなった」とお困りの方も少なくありません。
マウスピース矯正がうまくいかないのにはいくつか理由があります。
マウスピース矯正が向いていない歯並び
歯並びや顎の状態によってはマウスピース矯正そのものが向かないことがあります。
たとえば、極端な出っ歯や受け口ではマウスピース矯正は向いていません。マウスピース矯正では、歯を一定の範囲で少しずつ動かしていきます。そのため、大きく歯を動かす必要がある歯並びでは、長い治療期間が必要となるのです。
歯科医師からどこまで治せるのか伝えられていない
マウスピース矯正で何でも治るわけではありません。顎、骨格に問題のある歯並びでは、マウスピース矯正のみで顔の印象を大きく変えることは困難です。
受け口の場合でいうと、上の歯と下の歯の位置を正しい位置にしていくことは矯正治療で可能ですが、下顎の骨の長さは変えられません。
患者様がイメージした顔にならず、「うまくいかない」と判断されるケースが多いようです。初診相談や診断時に、どこまで変えることができるのか説明を受けましょう。
歯科医院のスタッフの知識・技術不足
マウスピース矯正は基本的には装着するマウスピースを交換していくだけです。しかし、マウスピース矯正に特化した知識や技術は欠かせません。
たとえばインプラントアンカーとの併用が望ましい歯並びであるにも関わらず、そのような知識や技術を持っていないというケースがあります。
マウスピース矯正を行う歯科医院を選ぶ際には、知識や技術、実績を確認するとよいでしょう。
患者様がマウスピースを正しく装着できていない
患者様が「少しくらいサボってもよいだろう」と決められた装着時間を守れないことで、マウスピース矯正がうまくいかないこともあります。長時間、歯にはめていないとマウスピースが合わず入らなくなることは珍しくないです。
学校や職場、外出先においてマウスピースを誤って捨ててしまったり、紛失してしまったりという話もよく耳にします。マウスピース矯正はマウスピースをはめるだけで治療は進みますが、ルールに従って使用していなければ歯並びを変えられないのです。
マウスピース矯正に失敗したときの対処法
マウスピース矯正がうまくいかなかったからといって、取り返しがつかないというわけではありません。歯を抜いたり削ったりしていない限り、リカバリーは可能です。
通院している歯科医院に相談する
まずは、今通っている歯科医院に「現在の歯並びはどのような状態なのか」「あとどれくらいの期間が必要なのか」「転院は可能なのか」など気になっていることを質問してみましょう。聞きづらいこともあるかもしれませんが、時間と費用を無駄にしないためにも、早めに疑問点は解消しておきたいところです。
銀座みゆき通りデンタルクリニックのようにセカンドオピニオンを受け付けている歯科医院もありますので、第2の意見を聞いてみるのも一つの手です。
ワイヤー矯正に切り替える
マウスピース矯正でうまくいかなかった場合、骨の形状に問題があるケースなどを除いて、リカバリー方法は「ワイヤー矯正への切り替え」となるのが一般的です。マウスピース矯正を選ばれる患者様は、矯正治療の見た目が気になっているのではないでしょうか。
最近では、ワイヤー矯正に使用する器具、ワイヤーにも目立ちにくいものが登場しています。マウスピース矯正よりは見た目に影響が出やすいですが、治療期間が短く済むこともありますので検討してみましょう。
マウスピース矯正とワイヤー矯正の違い
二つの治療方法の違いは見た目だけではありません。歯並びを治していくにあたって重要なポイントとなる違いもありますので、見ていきましょう。
多くの歯並びに対応
ワイヤー矯正では、歯の向きのねじり・アーチの狭さ・歯並びそのものを細かく、複雑に動かすことができます。そのため、深い噛み合わせ、大きく前に出ている出っ歯や受け口など、マウスピース矯正では治しきれない難しい歯並びでも、ワイヤー矯正を選択すればきれいな歯並びや正しい噛み合わせへと治療できる可能性が高いです。
ワイヤー矯正には100年を超える長い歴史があり、組み合わせる器具や手法もさまざま存在していますので、患者様に合った治療プランをご提案できます。
比較的、治療期間が短い
ワイヤーの硬さや太さを調整することにより、マウスピースよりも強い力をかけてダイナミックに歯を動かすことが可能です。そのため、マウスピース矯正よりも治療期間が短くなることが多いでしょう。
また調整日の都度、歯科医師が適切なワイヤーを選択して治療を進めていくため、例え想定していた通りに歯が動かなかったときでもリカバリーが容易となります。
ワイヤー矯正は器具を歯に装着したまま
マウスピース矯正は歯並びのときなどに外しますが、ワイヤー矯正は基本的に器具を歯に装着したままとなります。食べにくい、歯みがきがしにくいなどのデメリットはありますが、取り外しをしなくてよい、紛失しなくて済むというのは大きなメリットです。「面倒くさがりだけど矯正治療できるか心配」という方は、ワイヤー矯正が向いているでしょう。
前述の通り、現在では目立ちにくい装置も登場しており、矯正治療をしている学生・社会人は多くいらっしゃいます。
マウスピース矯正でお悩みの方はご相談ください
マウスピース矯正よりも適応範囲が広いワイヤー矯正だからといって、必ず治療が上手くいくというわけではありません。ワイヤー矯正に関して高い技術を持つ歯科医院選びが必要です。
銀座みゆき通りデンタルクリニックでは、親知らず以外の歯について可能な限り「抜かない」ことを大切にし、「噛み合わせ」「機能美」を重視した治療を行っています。
歯の美しい見た目や健康的な機能を手に入れたい方は、一度初診相談へお越しください。専門のカウンセリングスタッフや歯科医師が、疑問やお悩みをお伺いいたします。
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